春、「死にたくなる人」が増えるのはなぜ?


 ◆春に「死」を考える要因とは?

 春はストレスを抱えやすい季節。とくに、3月は1年の中で最も自殺率が高い月でもあり、内閣府は「自殺対策強化月間」として、街頭やマスコミなどを通じて大々的な広報キャンペーンを行っています。

 
 自殺の原因となる主な精神疾患はうつ病ですが、この病気は不眠症状を伴うことが多いため、よく眠れているか、疲れていないかと声をかけることが大切なガードになるのです。
 
 では、この早春の時期にどうして「死んでしまおうか……」とまで、精神的に追い込まれる人が増えるのでしょうか。主に、次のような社会的要因、環境的要因があげられると思います。
 
1.決算期を節目にした倒産、失業
 
 3月は決算のシーズン。デフレが続く近年では、早春に倒産を迫られる企業、失業を迫られる従業員が増えるため、経済的な問題に直面して出口を失った人が精神的に追い込まれるのがこの時期なのです。
 
 ちなみに、2010年まで自殺者3万人が13年間も続いていますが、その端緒である1998年、一気に自殺者数が増えたのがやはり3月であり、同時にこの時期から失業者数も急増しています。(参考:社会実情データ図録「失業者数・自殺者数の月次推移」)。
 
 ちなみに個人事業主である私も早春には確定申告があり、1年の総決算の時期となります。この不況下では、仕事に精を出しても利益に大きく結び付かない実情を収入額の合計という形で目の当たりにするため、気分が深く落ち込み、不安に駆られる時期です。
 
 平成20年中の自殺者数を調査した警察庁統計によると、自殺の理由として「健康問題」(15,153人)の次に多いのが「経済・生活問題」(7,404人)であり、全自殺者の2割以上に上ります。ただし、自殺を企図するほど精神的に追い込まれている人は、要因が複合的に絡み合っている場合が多いものです。たとえば、「職を失う+突然の生活苦+人間関係の悪化+うつ病の発症」というようなケースです。
 
2.期末による異動、仕事の打ち切り
 
 早春は会社員の場合には異動が決まる時期であり、また契約社員、派遣社員、フリーランスにとっては、突然仕事を打ち切られる可能性が高い時期でもあります。
 
 長年続けてきた職場から、慣れない職場へと異動する不安。とくに、降格の人事を伴う場合には、失意も加わって極度に憂鬱になる人も増えるでしょう。また、長く続けてきた仕事を突然失うことによって、生活や将来への不安が急に押し寄せ、精神状態が不安定になりがちです。
 
3.ライフイベントの変化
 
 早春は、総じてライフイベントの変化が起こりやすい時季。人は、精神が極度に不安定な状態にあるときに、大きな変化に直面すると非常に強くストレスを感じる傾向があります。
 
 たとえば、子どもが進学したり卒業して就職をするなど、早春は子どもの成長を実感する時期でもあります。そんなとき資金難に遭遇したりすると、「いっそ家族に死亡保険金を手渡せれば」と極端な発想をしてしまう例もあります。また子どもが学校を卒業して自立していき、「親としての役割がなくなる」ことを実感する欠落感、荷おろし感などによって、急に虚無的になることもしばしばあるでしょう。
 
4.「木の芽どき」の心身変化
 
 よく「木の芽どきには注意しよう」と言われるように、木々に新芽が出る早春の季節は、急激な寒暖差が体にとって非常に大きなストレスになります。これが自律神経のバランスにも影響を与え、疲れがとれない、体がだるいなどの症状を感じやすくなるのです。
 
 もちろん、天候などの環境変化だけでは自殺を考えるほどの要因にはなりませんが、上のような深刻な悩みを抱えていて、さらに季節の変わり目が体調不良を招くと、気分が陰鬱になり、深刻な問題をますます悪化させてしまうのです。
 
◆一人で考えないで! 信頼できる人、専門家に必ずアプローチ

 
 上に見たように、早春にはこの時季ならではのストレスに少なからぬ人たちがさらされます。
 そんななかで、自殺企図が強くなってくると、本人だけで思考を転換するのは難しいものです。「死にたい」という気持ちが頭に浮かんできたら、まずは精神科を受診しましょう。薬物療法とともにカウンセリングを継続して受けていくと、その心境が少しずつ変わっていきます。
 
 また、悩みを一人で考えず、周りの信頼できる人に打ち明けてみましょう。スッキリしない場合には、心の問題や労働問題、債務や生活上の各種専門的な問題の電話相談、などの相談機関に話すのも有効です。インターネットで各種問題についての電話相談窓口を検索すると、公的機関、NPOやボランティア団体など、相談窓口がたくさん出てきます。
 
 自殺を考えるまで自分を追い込んでしまう状態は、気持ちや現状をありのままに受け止められていないためでもあります。まずは、自分が最も頭を悩ませている問題の解決に一番近いと思われる窓口を探し出し、アプローチすることです。相談することで、現状では想像もつかない「新しいヒント」が必ず見つかるはずです。
 
 また、周りも自殺を考える人の「サイン」を感じ取ることが大事です。自殺を考える人は1日中憂鬱そうな顔をしていたり、かなり疲れている印象だったり、身だしなみもだらしなくなったり、逆に極度に明るくなることがあったり、というように、「いつもとは違う状態」になっているはずです。
 
 こうしたサインが見られたら、「あなたを大事に思っている」と意思表示を行うことです。そして、じっくり話を聴いて一緒に悩みの解決に寄り添い、ゆっくり休ませて病院に付き添うなど、しっかり支えていくことが大切です。
大美賀 直子

最終更新:4/1(土) 18:15

All About




コメント(Yahooニュース)

aca***** | 2017/04/01 19:37
わかんない。
私は一年中死にたい。

  Isf***** | 2017/04/02 00:51
  
大変な時はこういうネットでも知人でも誰でもいいからSOSを出してほしいと思います

yha***** | 2017/04/01 19:10
何かと不安定だからね。

iwasero | 2017/04/01 22:16
電車に飛び込む人が後を絶たないのに
ホームドアとかの設置が進んでいるけど
「はやまって飛び込まないで」
って言うようなポスター掲示を見たことがない。

lun***** | 2017/04/02 02:46
この時期は、自分の今までの人生は本当にこれで良かったのかと考えてしまう。

周りの人達が充実しているように見えて、悲しくなってしまう。

tak***** | 2017/04/01 23:24
昔を思い出す。
その思い出した昔はきっと美化されているけど、
年を重ねるほどに美化を重ね、現在に嫌気がさす。

nox****** | 2017/04/01 23:07
良かれ悪しかれ環境が変わるということだけでもストレスになるらしい。

nan***** | 2017/04/01 18:32
F1でのホンダを見ると私は、、、、、。

J( 'ー`)し | 2017/04/01 22:55
新生活でキラキラしとるやつが増えるからやろか

i_f***** | 2017/04/01 21:26
死にたくなったときに、メンタルクリニックに受信したいって電話したら、
うちでは死にたい人は、診察できませんと断られたよー。

  i_f***** | 2017/04/01 23:47
  受信→受診

  幸福の化学 | 2017/04/02 06:36
  もっと良く生きたいという願望を口に出さないといけないのでは?

rik***** | 2017/04/02 04:18
周りが前途洋々にみえるからなあ。

miu***** | 2017/04/02 01:43
死にたいとまでは思わないけど、春は何かと憂鬱です
年々憂鬱です

jya***** | 2017/04/01 19:19
春が来て、花がたくさん咲いているのを見ると
こんなに綺麗なのに私はこんなに醜い、、、。
と泣いていた人がいた。

  kyt***** | 2017/04/01 23:23
  その人がどのくらい醜いのか知らないが、
  その醜いと嘆いている自分の顔を受入れ、
  「これが自分の顔だ、文句あるか!」等と
  開き直れば、もっと良い顔になれるだろう。
 
  例えば、顔に大きな青あざがある女性を知っている。
  その人は美人でもないが、常に周囲に明るく礼儀正しく
  接しているため、むしろその態度から美しささえ醸し出している。
 
  案外、そういうものだ。
 
  もし、愛する男に振り向いてくれないから
  「自分の顔が醜い」と嘆いているのであれば、
  逆に、当たって砕けろ!で、自分の想いを伝えてしまった方が
  良いのではないか。

sia***** | 2017/04/02 03:14
もうしないけど昔この季節木々の芽吹く匂いがものすげぇ辛かったっけ。
毎年この季節は新入生とか新社会人とか夢に向けて明るい顔の人がいっぱいで・・・

なのに自分わこんなんで、、、、とか滅入る。

dokuhaki******** | 2017/04/02 02:24
単に卒業シーズンだからだろ
人生からの卒業シーズン

what’s | 2017/04/01 23:34
清々しく晴れた日に、のんびり死にたい。

ast***** | 2017/04/02 02:16
季節の変化に身体が追いついていけずにゆううつになっているところに、

桜とか入学とか世の中うきうき気分なのとゆううつな自分を比べてますます落ち込んでしまうから。

met***** | 2017/04/01 23:41
実質上の五月病か

僕たちはこれからもずっと一緒です。 | 2017/04/02 02:36
心の抑制が外れやすい季節「春」。
自分の攻撃性や衝動のタガも。
そして自分を客観視するのがうまい人。
ともするとそれが自分に向かうと・・・
日頃からよくよく考えることは
防止効果があるので
 
みんなウンウン悩んだ方が良いです。
gj | 2017/04/01 18:44
桜が散るのを見ると・・・

  kyt***** | 2017/04/01 23:17
  古典、時代劇、小説、映画等を見ると、
  「桜吹雪の下での死」の場面がよく取り上げられている。
  それも「非常に美しい風景」として描写されている。
  影響された人は少なくないはず…。

FR***** | 2017/04/01 21:58
自殺とは違いますが、アメリカでは銃による無差別殺人が
同国では年度末とは関係ない4月に多いです。
国や文化は違えど、人の無残な死が春先に起こっているという
共通点があるので、何か関連性はあると思える。

- Snoopy - * | 2017/04/01 21:38
別れの季節 。 なにかと変化、 行事がおおくて大変な時期 。
春祭りが終わると ふっと すべてがおわったような感覚に陥るのはわたしだけですか 。 ?

kyt***** | 2017/04/01 23:31
古典、時代劇、小説、映画等を見ると、
「桜吹雪の下での死」の場面がよく取り上げられている。
それも「非常に美しい風景」として描写されている。
影響された人は少なくないはず…。

 sho***** | 2017/04/01 20:07
どうせいつかは死ぬんやから、そんときまで生きていてほしいな。

ジャック | 2017/04/01 21:47
1つだけ伝えたい。
 
クスリ漬けにだけはなるな。

onihandid | 2017/04/02 07:03
辛かったら仕事やめればいい。死ぬよりいい
cdg***s3*b8*42 | 2017/04/01 18:52
じゃアメリカでは年度末の9月や10月に死にたくなる人がいるのかどうか
そこまで検証しろよ

東京夜景 | 2017/04/02 00:21
春夏秋冬の中で、春は精神バランス崩しやすい四季。
それは精神医学会でも発表されている。健常者でも、起こりやすい。
家族、友人など気をつけて目を配らせないように

bro***** | 2017/04/01 21:57
俺はアホたれの障害者だから、生活保護を受給したり
断られた際に刑務所に服役して最低限の衣食住にありついたり
するのを恥だとは微塵にも感じていないぞ?
友達?そんなもの最初からいない。
失業?福祉作業所に通っている身の上だから、補助金が下りなくなった
時点でお払い箱だ。
要するに、両親がいなくなって両親が残してくれた貯金がゼロになった
時点で失うものが何もなくなるってわけさ。

  Isf***** | 2017/04/02 00:58
  正直に書かれてると思いましたがそういう人は
  見えない部分含め世の中に沢山いると思います。
  遠慮しないで周りに頼ってほしいと思います。
  気持ちを多かれ少なかれ分かってくれる人はいると思います。

ongen mania | 2017/04/02 01:14
以前、友人から電話で、
「片想いしている人に、付き合っている人がいた。死のうと思う。」
と相談され、朝まで説得したことがあります。
 
その時の事を友人は、
 
「お前に言われた、あの時いつか死ななくて良かったと
気付く時が来ると言う言葉は本当だった」と笑いながら話しています。
 
一人で考え込まずに、誰かに話しを聞いてもらって下さい。
 
直接じゃなくても、ヤフコメでもいいですから。

国士uuuさんの見習い | 2017/04/01 19:34
面倒ですね。
鬱病は甘えた病人気取りの症状であり、
精神科医やかかりつけ医が連携する事に、
私たち日本国民は欝という症状に対し、
問題する必要がないと思っています。
少し会社内の人間関係が拗れただけで、
欝と甘えた戯言を放ち有給休暇で周りに迷惑をかけるのです。
今後は甘えた根性を叩き直すために
徹底的に叱咤してほしいと国民は願っています。

・・・・などなど
 
○●○●○●○●○○●○●○●○●○
管理人:
管理人は個人的に、これの根本的な原因は、
教育での競争観念の希薄化だと考えています。
 
子供がかわいそうだからと、徒競走の順位をなくしたり
試験の順位発表を止めたりと、何かにつけて競争経験から遠ざけている。
 
一般社会でも、優劣を明確にすると差別だヘイトだと非難される。
その癖、結果だけはしっかり求めるからそのギャップに耐えられなくなる。
 
人間は幼少時から競争原理をしっかり教え込むべきだと思います。